5. なぜ私は育犬ノイローゼになったのか

ぺろちゃんをお迎えしてから1ヶ月。

私は、完全に育犬ノイローゼだったと思う。


一番大きかったストレスは、今まで思い通りにできていた家事が、思うように進まなくなったことだ。

今でこそ、「新しい家族を迎えたんだから当たり前だ」と思うけど、当時はそんな風に思えなかった。

子犬期は、トイレの回数が多く、必然的に掃除も多くすることになる。

サークルをうろうろするたびに、トイレトレーニングの機会をうかがってじっと観察すれば、他の家事なんてさっぱり手につかない。

家事のためにサークルに入れれば、ペットシーツや毛布を噛みちぎる・金網をかじる・クレートに登って脱走を試る……などなど大暴れ。

サークルから出せば掃除機やコロコロに襲いかかり、挙句にトイレ以外の場所でおしっこをしてさらに掃除が増える。

食事をしようにも、私が食べ始めると必ずトイレをする。

夜寝ようとしてもサークル内を動き回り、足音でよく眠れない。

落ち着ける時間がなく、睡眠不足にもなって、ずっとイライラしていた。


夫はと言うと、仕事から帰宅してぺろちゃんのかわいいところだけを愛でればいいのである。

眠れないということがほぼない夫は、夜もいつも通りに寝て起きない。

夜中にぺろちゃんがトイレをすれば、私は目が覚めてしまうようになったが、それには男女差があるのだろう。

私にも母性があったのかと感慨にひたる余裕もなく、夫にもいらだちを募らせた私は、とうとう夫と口論になって家を飛び出してしまった。

少しはワンオペの気持ちを味わってみろ!

そう思いながらやって来た夜の公園は静かすぎるほど静かで、おまけにとても寒い。(季節は冬)

早々に帰宅した。


とりあえず、少しでも楽に生活できるように、自作のサークルから市販のサークルに変え(過去の記事も参照)、行き来を制限できるようペットゲートを設置。

これだけでも神経をすり減らすことはかなり減った。

こういうとこへの出費は削っちゃダメだ。

続けてきたライフワークは中断し、犬の飼育に関する本を読んで理解を深める努力をした。

家庭犬トレーナーの資格を取ろうと思ったのもこの頃だ。

そうこうしているうちにもぺろちゃんは成長し、少しずつ生活に余裕が出てきた。

とにかく毎日必死で、一番かわいい時期だったろうに、私にとってはしんどい記憶として残っている。


今だからわかるけど、犬を飼い始めたのに今までと同じ生活をしようなんて、無理な話だ。

新しい家族のために自分を変える、それが親になるってことなんだろうと思う。

子なしの私には、ありがたい経験になった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA