27. 犬を褒めるのって難しい

犬のしつけに関する情報には、必ずと言っていいほど「犬をタイミングよく褒めましょう」と出てくる。

でも、犬を褒めるのってすごく難しいことだと思う。


思い浮かべる光景としては「グッド!」と言いながらワシャワシャと撫でることだけど、ぺろちゃんは撫でようとする手をスイッと避けて迷惑そうな顔をする。

だから、撫でるのはぺろちゃんを褒めることにはならない。

人間が褒めているつもりでも、犬にとってはそうじゃないことは多々ある。

私自身は、最初はしつけ本にならって「グッド!」や「おりこう!」などの声かけをしていたが、ぺろちゃんは声をかけた途端にリーダーウォークが崩れたり、じっとしなくなったり。

「褒められた」というより「もう自由にしていいよ」と、都合よく解釈しているような場面が散見された。

褒めた後で「褒めなきゃよかった」と何度思ったことか。


ぺろちゃんは食いしん坊なので、ごほうびにおやつをあげるのはかなり有効な手段だ。

おやつがあったら頑張れることもたくさんあるけど、時々言うことを聞くよりもおやつが目的になることがある。

たとえば、コマンドの練習を始めると、おやつ欲しさに私が言ってないコマンドを勝手に次々と繰り出しては「おやつを早く出せ」と催促鳴きをしたりだとか。

おやつをあげながらリラックスしてブラッシングを……と思ってるのに、1個食べたらソワソワ、2個目をあげたらソワソワ、、おやつがなければじっとしていられないだとか。

「それがないと言うことを聞かないぞ」と脅されているような気がする時もあるくらいだ。


じゃあ、一体どうやって褒めればいいのだろう。

他にできることと言えば、アイコンタクトをくれた時に静かに微笑むことくらいである。

(頭の中では、おりこぉぉぉぉぉう!!!!!と褒めまくって、せめて念波でも伝わればいいなと)

ぺろちゃんに伝わっているかどうかはわからないけど、それまでのいい流れを乱すことがないため、それでいいやとなっている。

「言うことを聞く→褒める」というやり方よりも「楽しんでたら自然にやってる」のほうがぺろちゃんには合っているのだろう。

そういうわけで最近では、言葉とおやつと微笑みを時と場合によって使い分け、いかにぺろちゃんを興奮させず、乱させず、穏やかな時間をキープするかを意識している。

褒めることが目的ではなく幸せに暮らすことが目的なのだから、それでいいのだ。

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