ネット上には「主従関係は古い考え方だ」と書かれているサイトがたくさんあります。
私自身も、最初はそう思っていました。
ところがぺろちゃんが反抗期を迎えた時に、いろんな問題行動が頻発してすごく困ってしまいました。
「どうしたら問題行動をしなくなるか」を考えた末、「主従関係」に行き着きました。
その考察をこの記事にまとめておきます。
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【パックリーダー論とポジティブトレーニング】
犬のしつけには、大きくわけて2つの考え方があります。
パックリーダー論とは、ざっくり言うと
犬は群れで生きる動物だから、主従関係を徹底してしつけるべき
という考え方。
対して、ポジティブトレーニングは、
犬は人間を同種とは思わないから、家族として褒めてしつけるべき
主従関係よりも信頼関係を大切にしましょう、というような考え方です。
最近は人間の子供の教育でも、褒めて伸ばすことがいいとされているので、パックリーダー論のような考え方を受け入れられない人もいると思います。
「主従関係」という言葉にも、圧迫感のある響きを感じますしね。
私自身、ぺろちゃんをのびのびと育てたいと思っていたので、主従関係よりも信頼関係を意識してしつけてきたつもりでした。
【犬は問題行動で飼い主を試している】
ところが、ぺろちゃんが反抗期を迎え、問題行動が頻発。
前回の記事でも書きましたが、「どこまでが許容ラインなんだろう?」とこちらを試す行動をするようになったんだと考えました。
飼い主の言うことを聞かなかったら、飼い主はどういう行動に出るんだろう?
散歩中に歩かなかったら、どうだろう?
トイレ以外でトイレをしたら?
吠えたり、鳴いたりしてみたら?
……うまくいったら、好き放題できるかも!
というような具合です。
【主従関係とは幼児の親子関係】
飼い主としてはすぐにでも直したい問題行動ですが、褒めるしつけでは、ダメな行動をいい行動にすり替えるだけで、「しちゃダメなこと」とわかってもらうことが果たしてできるのか?と疑問に思いました。
たとえわかってもらえるにしても、すごく時間がかかるように思う。
その間にも、私の精神はどんどん疲弊。
私はジャストナウ、困っているのに!
ぺろちゃんにたくさん尽くしているのに問題行動ばかり起こされて、私のぺろちゃんに対する信頼感はほぼゼロ。
信頼関係を築くどころか、飼い主としての自信を失いかけていました。
今から思い返してみれば、私は信頼関係を意識するあまり、ぺろちゃんに対して遠慮してしまっていました。
信頼関係とは意図的に作るものではなく、気づけばできあがっているもの。
それを無理に作ろうして、犬に媚びへつらうような生活態度になってしまってたんだと思います。
そりゃ犬に試されても仕方ない。。
そうではなくて、おうちのルールを犬に教え、従ってもらうように教えられる立場でないといけない。
人間の子供でも、ルールを教える時は真剣に教えないと伝わらないし、守らない場合は叱ってでも覚えさせると思います。
少なくとも、子供に遠慮してたら絶対に教えられないですよね。
そんな感じで、犬に対する「主従関係」は、幼児と親の関係だと考えることにしました。
わが子に遠慮しながら生活する親はいないと思うし、多少厳しくしても、子供の安全を守るのが親のつとめ。
それを「従わせてる」なんて言ってたら、子供を守ることなんてできないですもんね。
【飼い主がどうにかできるのは主従関係だけ】
主従関係は意図しないと作れないものであり、信頼関係は意図しても作れないもの。
どっちかが優先というわけではなく、どっちも大事だけど、飼い主が自分でどうにかできることは主従関係だけ。
だから、飼い主が意識すべきは、信頼関係よりも主従関係なんだと私は思いました。
今までは「主従関係」という言葉にアレルギー的に反応して、否定的にとらえていましたが、上のように考えたら、納得できました。
家族の誰もがお互いに気持ちよく暮らせるよう努めるのがわが家のルール。
イタズラ盛りのぺろちゃんですが、これからは遠慮せず、ダメなことはダメとメリハリのあるしつけをしていこうと思います。