生後7ヶ月を過ぎた頃から、毎日のお散歩が苦痛になっていました。
うちの犬は小型犬と言っても力が強く、引っぱりすぎて手首や腕が腱鞘炎になるほどだったのです。
それを改善するために、リーダーウォークを始めました。
リーダーウォークとは、リードが常にゆるんだ状態でお散歩をすること。
リーダーウォークを始めてからは、引っぱることが減り、お散歩がかなり楽に、しかも長距離できるようになりました。
この記事では、私が犬とリーダーウォークを続けてきた経験を活かして、リーダーウォークのポイントをご紹介します。
目次
【リーダーウォークをする意味】
リードを引っぱっている時の犬を観察すると、ハアハアと息が荒くなって顔の表情も険しい。
その時の犬は興奮状態になっています。
興奮状態の犬には飼い主の声は届きません。
よって、犬はコントロールができない状態になります。
つまり、リードをゆるませたままお散歩ができるということは、犬の興奮度を飼い主がコントロールできていることを表します。
「コントロールするなんてかわいそう」と思う人もいるかもしれませんが、犬を自由に歩かせることは、犬を危険な目にあわせるリスクを高める行為だと私は思います。
また、犬をコントロールする人のいない家庭では、犬は自分で自分の身を守らなければならないので、ナワバリ意識が強くなってあちこちに排泄したり、ちょっとしたことで吠えたりするのではないかと思います。
リーダーウォークは、犬を支配するのではなく、導いてあげるイメージです。
犬を導いてあげられる飼い主がいて初めて、犬は安心して暮らすことができるのです。
リーダーウォークを通して、犬にそのことを伝えると同時に、飼い主としても犬を導いてあげられるような強い心を持つことが、リーダーウォークをすることの大義だと思います。
【リーダーウォークの方法】
どんなお散歩でも、お散歩中に飼い主ができる行動は下の3つしかありません。
・前進する
・立ち止まる
・方向転換する
リーダーウォークとは、犬が先導するのではなく、飼い主が先導するというだけのこと。
犬が先走る時は、立ち止まるか、方向転換をする。
犬が動かない時は、立ち止まって犬を待つか、強制的に前進する。
・・・しかできませんよね?
とにかく「犬の好きにさせない」という意志を犬にわからせることがリーダーウォークのキモだと思います。
おやつを使って犬の気をひくこともできますが、おやつごときでは外の刺激には勝てません。
犬が飼い主に合わせて歩くことが習慣になるまで、根気よく、繰り返すのみです。
あわせて、私はハーフチョークカラーを使っています。
信号待ちですわってほしい時など、チョンチョンと合図すれば、声をかけなくてもすわってくれます。
↓これです。

・・・ですが、ふつうの首輪でも、根気よく続けさえすればリーダーウォークはできると思いますよ。
【リーダーウォークを早く覚えさせるコツ】
犬が興奮することを避ける
犬が一度興奮すると、なかなか興奮度を下げることはできません。
お散歩の前半にリーダーウォークがうまくいってたのに、途中で仲良しの犬とワンプロして興奮してしまい、その後がグダグダなんてこともよくありました。汗
リーダーウォークの他にホールドスチールのトレーニングをすれば、興奮しても冷めやすくなるんですけど、リーダーウォークが安定してできるようになるまではなるべく興奮する行動は避けたほうが、犬の覚えが早いと思います。
犬が興奮する行動とは、下のようなことです。
・においかぎ
・他の犬とのあいさつ
・テンションの上がる場所(ドッグランなど)に行く
いわゆる、犬の本能が刺激される行動がそれにあたります。
「それをさせないと犬のストレスになるのでは」「犬が無気力になるのでは」と心配する人もいるかもしれませんが、私はリーダーウォークが安定するまでの2ヶ月間、においかぎも他の犬とのあいさつもほとんどさせませんでした。
よって、お散歩中の排泄もほとんどしていません。
ですが、犬は無気力になるどころか、散歩中にアイコンタクトを自然にしてくれるようになりました。
まだまだ反抗期なので、突発的にストレスがありそうな時はありますが、家の秩序を乱してまで犬のわがままに付き合うつもりは私はありません。
最近は安定してリーダーウォークができるようになったので、においかぎも他の犬とのあいさつもさせています。
犬が興奮しそうな時を見計らって先手を打つ
前から犬が歩いて来ていて、飼い犬がそれに気づいて耳を立て、顔を上げたら興奮のはじまりです。
犬がそうなる前に、犬をおすわりさせておやつをあげたりして、興奮度を下げておくことができれば、いざすれ違う時により低い興奮度で相手の犬とすれ違うことになり、大騒ぎすることを防ぐことができます。
方向転換して、犬の視界を遮ることも有効です。
・・・とは言うものの、まだまだうちの子は遊びたい気持ちのほうが強いので、あいさつさせた方がかえって落ち着いていることもあって、そのへんの見極めが難しい。。。
とにかく毎日、散歩するたびに、しつこくトレーニングする
「トレーニングばかりじゃかわいそうだから、今日はのんびり散歩しよう」
そう思って自由にさせたが最後、次の日からリーダーウォークが崩れまくりで、後悔したこともありました。
一度やると決めたら、例外を認めてはいけないんだと学ばされましたね。
犬は、自分の好きにさせてもらえるスキを狙っているし、飼い主の根気を見定めているんですよ。。。
というわけで、安定するまでは詰めてトレーニングするほうが結果的には早く覚えると思います。
【リーダーウォークでみんな幸せになる】
リーダーウォークをやってよかったことは下の記事で書いていますが↓

犬を飼ってない人や、犬が苦手な人も、危なげなく散歩できる犬なら安心感を持ってもらえます。
結果的に、犬が好きな人が増えて、犬により優しい社会になったら、それはまわりまわって自分の飼い犬のためになるのです。
それって幸せじゃないですか?
うまくいかなくても、何度でも挑戦できますし、ぜひ試しにやってみてください。
上記の方法でうまくいかない場合は、「ワンステップストップ」から始めるのがおすすめです。
↓下の記事でご紹介しています。
