私はSNSで、他のワンちゃんを見て癒されたり、情報収集をしたりしています。
ワンちゃんのかわいい写真をアップしたり、悩みを打ち明けたり……飼い主さんによっていろんな使い方をされていますが、そんな中で時々残念な飼い主さんを見ることがあります。
犬を愛する者として、そして家庭犬トレーナーとして、ちょっとモヤモヤするとこがあるので、このブログで書かせていただこうと思います。
【SNSで見かける、犬の残念な飼い主5選】
1. 自分の食べ物を取られたことを犬のせいにする飼い主
「朝食のパンを取られた」
「テーブルに置いていたからあげがなくなっていた」
などなど、犬に食べ物を取られたことを報告し、さも飼い犬がいたずら犬であることをアピールする飼い主さん。
しかも、そういう人に限って自分の不注意を反省しないから、しょっちゅう犬に食べ物を取られて、そのたびに犬のせいにしてるような気がします。
私自身はいつもローテーブルで食事をしていますが、食事中にじっとしない時は犬をサークルに入れますし、調理中のキッチンにも犬を入れることはないので、犬に食べ物を取られるなんてことにはならないんですよね。
病気や肥満のリスクもあるので、やめたほうがいいのにな、と、いつも思って見てます。
2. 人間のアイスやヨーグルトを犬に与える飼い主
犬に食べ物を取られるのはまだしも、人間用の食べ物を与える飼い主も中にはいます。
特にアイスやヨーグルトはよく見ます。
牛乳を与えると下痢や消化不良になることがある、というのは知っている飼い主さんも少なくないと思いますが、加工品にしても犬にとって分解しづらい成分がゼロになるわけではありません。
まぁ無糖ヨーグルトは千歩譲ったとしても、アイスは糖分も多いですし、やめたほうがいいのにな〜と思ってます。
人間の赤ちゃんに、いくらおいしいからってハチミツを食べさせたり、ワインを飲ませたりしないのと理屈は同じと思うんですが・・・犬だったらいいんですかね。。
かわいいと思ってアップされてると思うんですが、むしろかわいそうだと思ってしまいます・・・。
3. 大事な物をしょっちゅう破壊される飼い主
1度や2度くらいなら、破壊されることだってあるとは思うんですよ。
でも、たまにコメント欄で見かけるのが
「私なんかリモコン5個目です」
「スマホを壊されたの3回目です」
なんて、破壊された回数を自慢するように語る飼い主さん。
正直、3回を超えてくると、しつけを怠っている&置き場所を改善しない飼い主の責任だと私は思います・・・。
破壊され続ける人の言い分としては、「犬の自由にさせてますから」ってことなんでしょうけど、ケガや誤飲のリスクも同時に犬に与えていることも認識すべきだと私は思います。
4. 犬のしつけの悩みをいつまでも質問し続ける飼い主
ある時は、
「犬が物を破壊するのはどうしたらいいんでしょうか」
そして、またある時は、
「犬が散歩中に引っぱるのはどうすれば」
そんな質問をしまくる飼い主さんがいます。
私も飼い始めた当初は、自分の知識のなさを反省しましたが、人に頼ろうなんて思ったことはありません。
犬の問題行動に対しては、対症療法ではなくて、生活全体から原因を探っていかなくちゃいけません。
困ったら聞けばいいや・・・と、その頼りなさを、犬は感じ取っていると思うんですよね。
大切な家族と思うなら、自分で学ばないと、理想のドッグライフは送れないのにな〜と思いながら傍観してます・・・。
5. 犬を迷子にしてしまう飼い主
事情はいろいろあると思うんですよ。
でも、
「犬は犬らしく、自由な暮らしを尊重してます」
「他人に危害を加えなきゃそれでいい」
というモチベーションで犬を育ててると、犬を迷子にさせる確率ってどうしても高くなると思うんですよ。
ハーネスがすっぽ抜けて逃げたとか、鳥を追いかけて脱走したとか・・・
飼い主が犬をコントロールできてさえいれば、防げたものもあるんじゃないでしょうか。
むしろ、それを飼い主ができないで誰が犬を守れるんだって思います。
うちの犬は自由にさせたら確実に死ぬと思うので、私は、呼び戻しや興奮をおさえるためのトレーニングを毎日続けています。
それでも、確実に大丈夫なんて思えないです。
「自分の犬は大丈夫」なんて過信はしない、ってことは必要かと思います。
【失敗談は飼い主の恥】
結局は、犬がかわいいからそうしているのではなく、自分の満たされたい気持ちを優先しているから、残念な飼い主さんになってしまうのだと思います。
そもそもSNSとはそういうものですが、そんな態度はSNS上だけにして、実生活では犬の頼れる飼い主さんとして、生活していてほしいと願うばかりです。
厄介なのは、失敗談もSNSでは「おいしいネタ」になってしまうこと。
犬がやらかすタイミングを心待ちにするような人も多いのではないでしょうか。
でも、犬は教えたら教えただけ答えてくれる、と私自身、愛犬との暮らしを通して実感しています。
だからこそ、犬の失敗談が「おいしいネタ」ではなく、恥ずかしいものだという認識が社会に広がってほしいと思うのです。
残念なSNSって、犬に対するリスペクトが感じられないんですよ。。
いろんな思想があっていいと思うし、ご家庭によってルールはさまざまなので、表立って批判するようなことは避けますが、せめて犬の健康は飼い主自身が守ってあげてほしいと思います。
犬が少しでも幸せに生きられる社会づくりのために、私自身も勉強と情報発信を続けていきたいと思います。