生後半年を過ぎた頃から、うちの犬が反抗的になりました。
咬みついたり、散歩で歩かなかったり……
「このままでは、一緒に暮らすことがストレスになってしまう」と思った私は、犬のしつけを学ぼうと思いました。
そんな時に、訓練士の藤井聡さんが書かれた『愛犬・本当に困った時のすぐ効くしつけ!』という本と出会いました。
この本を読んで、ちゃんとした散歩ができるようになり、咬みつきにも落ち着いて対応できるようになりました。
犬の問題行動でお悩みの人におすすめだと思うので、レビューをご紹介します。
【犬の習性をふまえた犬のしつけ方がわかる】
この本の冒頭には、犬の問題行動の原因となりうる飼い主の行動が、マンガ付きでわかりやすく説明してあります。
中でも
・犬を見つめたり、話しかけたりする
・散歩中に排泄やにおいかぎを自由にさせる
のようなことは、初めて犬を飼う人がやってしまいがち。
私自身も
「犬がかわいいから」
「せめてお散歩中は自由にしてやりたい」
と考えていたんですが、それは飼い主の自己満足にすぎない行動だと知りました。
犬をはじめ、群れで生活する動物は、リーダーを決めることで群れの統制をはかります。
かわいいからと犬をチヤホヤしたり、犬に自由を許していると、犬は飼い主を頼りない格下だととらえ、リーダーとしてふるまおうとします。
この本では、そういった犬の習性をふまえて、頼れる飼い主になるためにすべきことを学ぶことができます。
【たくさんの写真でしつけ方がわかりやすい】

この本では、いろんなトレーニングの方法が丁寧に紹介してあります。
写真もたくさん載っていてわかりやすいです。
でも、「トレーニングをやって何の意味があるの?」と思う人もいるかもしれません。
私自身思うことは、飼い主が犬をコントロールできないで、誰が犬を守れるの?ということ。
すべては、犬を守るためです。
私自身、この本を読んだ後に家庭犬トレーナーの資格を取りましたが、飼い主さん全員が、自分の犬のトレーナーであるべきだと思います。
犬にかわいさばかりを要求して、犬を守るための学びをしない飼い主さんも少なくないと思いますが、いっぽうで脱走や咬傷事故など、悲しい事故もたくさん起きています。
そういったあらゆる悲しい事故の可能性を限りなくゼロに近づけるために、トレーニングが必要なのです。
【うちの犬がこの本の内容を実践した結果】
この本を読んで、私は実際に「リーダーウォーク」をトレーニングしました。
この本を読むまでは、下の動画のように、散歩中にしょっちゅう立ち止まって、まともに歩くことができませんでした。
ジャックラッセルテリアは運動量が必要な犬ですが、これでは散歩に行っても運動が足りず、家で大暴れ。
それが、この本を参考にリーダーウォークを始めたら……
3週間でこんなにスムーズに歩けるように!
散歩の距離が伸びたおかげで、家で落ち着いて過ごす時間が多くなりました。
一時は、散歩に行くのがストレスでしたが、今は毎日楽しく出かけられます。
【犬の問題行動の原因は飼い主にある】
「犬のしつけ」というと、犬に問題があると思いがちですが、実際には飼い主のほうに問題がある、ということを、この本で学びました。
犬が求めているのは、猫なで声ですり寄ってくる飼い主ではなく、いつでもきぜんとして、頼れる飼い主なのです。
私自身、犬のしつけを通して、犬を飼う前とはまったく別人と言っていいほど自分が変わりました。笑
同時に、犬との意思疎通が少しずつできるようになって、今では幸せなドッグライフを過ごしています。
この本と出会えて本当によかったです。
犬の問題行動にお悩みの人には、一読の価値はありますよ。
ぜひ読んでみてください。