SNSを見ていると、時々トリミングサロンでの事故について目にします。
よく見るのは、「犬が脱走した」というのと「犬がケガをさせられた」という話。
お店に問題があることも多いと思いますが、お店側を一方的に責められない場合もあると思います。
というのも、犬がしつけられてなければ、事故の確率は高くなると思うからです。
この記事では、私がそう思った理由と、トリミングサロンに行く前に飼い主がすべきことをご紹介します。
【自分でお手入れをし始めて思ったこと】
私自身は爪切りなどのお手入れを数回ほどお店でしてもらいましたが、そのうち「自分でケアできるようになりたい」と思うようになったので、自分でお手入れをし始めました。
この記事を書いている時点で、ぺろちゃんは生後10ヶ月。
嫌がってじっとしてくれないことも多く、爪切りやハサミを使う時は、がっちりとホールドした状態で行います。
爪1本しか切れなかった、という日もあります。
自分でやってみて思ったのは、飼い主でさえ、嫌がる犬をじっとさせるのは大変だということです。
「自分でできないんだから、お店でやってもらえばいい」
私自身も最初はそう思っていました。
でも、飼い主ですらじっとさせられない犬を、どうして他人がケアできるのか、と思うようになりました。
自宅で、自分でケアをしているにもかかわらず犬が暴れるのに、慣れないサロンで、まして知らない人にケアをされることは犬にとってどれだけストレスだろうと思います。
だから、基本的なしつけがされてない犬なら、なおさら事故が起きても不思議はありません。
↑こうしてやっていただけるだけでも、ありがたいことなのです。
【トリミングサロンに行く前にしておきたいしつけ3選】
では、どのようなしつけが必要なのか。
サロンに行く前にしておきたい最低限のしつけを3つご紹介します。
タッチング
犬の体のどこをさわっても嫌がらないように、日頃からスキンシップを多くとりましょう。
「人間の手は怖くないものだ」ってことと、「触られる時はおとなしくしていなきゃいけないんだ」ってことを覚えさせます。
嫌がる犬には、ホールドした状態でゆっくりなでる、ということから始めましょう。
↑こんな感じから始めて、口の中やおなか周り、足先などを触っていきます。
家族以外の人とのふれあい
犬を連れて歩いていれば、人に声をかけられることもあると思います。
家族以外の人と犬をふれあわせることで、人に慣れさせることも大切です。
上からでなく下から、まずは手の匂いかぎをさせ犬の様子をみて、大丈夫そうであれば触ってもらいましょう。
(咬みつく恐れがある場合もあるので、無理は禁物です。)

↑お散歩デビューの時からかわいがってくださってるご近所さん。
おかげでうちの子は人が大好きになりました。
「マテ」や「ストップ」のコマンド
「マテ」や「ストップ」を教えておけば、犬が興奮する前に落ち着かせることができます。
犬の集中力と忍耐力、服従心が養われるので、コツコツとトレーニングすれば、日常生活にも落ち着きが出てきます。
下の動画で、「マテ」と「ストップ」のコマンドをしています。
嫌がらせや、ボス気取りをしたくて「マテ」をさせるのではないのです。
【しつけで犬を事故から守る】
以上のようなしつけをすることで、トリミングサロンでの事故の可能性をゼロに近づけることができます。
しつけとは、犬を守るために行うもの。
飼い主さんの自己満足だけではなく、犬のQOL(クオリティオブライフ)を高めてあげられるようなトリミングサロンの使い方を心がけたいものですね。