動物園に行けば、それぞれの動物に担当の飼育員がついています。
それぞれの飼育員は、その動物のスペシャリスト。
エサの内容も、健康チェックも、飼育員の仕事ですよね。
では、犬の飼い主はどうでしょうか。
私自身は、それぞれの飼い主が自分の犬のスペシャリストであるべく、日々の観察や学びを続けるべきだと考えています。
そこで、この記事では、飼い主が日頃からやっておくべき、犬の健康チェックをまとめてみたいと思います。
※各種ワクチンは当たり前のものとして、この記事では省きます。
【飼い主がやっておくべき犬の健康チェック項目】
フィラリア予防
蚊を媒介し、犬の心臓や肺動脈に寄生する虫が引き起こす、怖い病気のフィラリア症。
一度陽性になると、心臓や血管に害を受けるため、もとの元気な体には戻れません。
5月〜12月頃(住んでいる地方による)の月に1度の予防薬を忘れずに与えるべし。
↓こんなお薬です。

ノミ・マダニ対策
犬にノミやマダニがつくと、一緒に住んでいる飼い主も無害では済みません。。
私自身は、背中に垂らすタイプのお薬を月に1度使っています。
↓こんなやつです。

歩行のチェック
犬は足の関節が弱い動物です。
高いところから飛び降りたり、足腰に負担のかかるような動きはなるべくさせず、散歩中にはきちんと歩けているか時々歩行をチェックしましょう。
歩行に違和感が見られたら、すぐに病院へ。
↓うちの犬が足を引きずっていた時に書いた記事も参考にどうぞ。

ウンチのチェック
ちゃんと消化しているか、誤飲をしていないか、寄生虫はいないか……などなど、ウンチを見れば健康の状態がわかります。
うちの犬は小さい時から下痢が多かったし、拾い食いも多かったので、ウンチチェックが欠かせないものになりました。汗
ちょっとゆるいな、という時には、早めの対処もできるので、汚いものだと思わずにきちんとチェックしましょう。

目のチェック
犬は目のトラブルも多いです。
目に異物はないか、目の周辺が赤くなっていないか、かゆがったりしていないか、日頃からよく観察して、異常があればすぐに病院に行きましょう。

体重管理
犬の肥満は早死にのもとなので、月に1度は体重を測るべし。
犬が喜ぶからと言っておやつをあげすぎたり、人間の食べ物を与えることは、はっきり言って「虐待」だと私は思います。
自己満足よりも、犬の健康を優先してあげる飼い主でいてください。
爪・肉球チェック
爪切りは怖いから……と、自分ではしない人もいると思いますが、老犬になった時や災害時など、お手入れをお願いできなくなったら、飼い主がお手入れをしなくてはいけません。
いろんなパターンを想定すれば、すべてのお手入れを飼い主ができるようになっておくべき。
爪や肉球のチェックを日頃からしておけば、不要なケガを防ぐこともできるので、大切なことです。
【飼い主のケアが犬の寿命を長くする】
上に書いたことがすべてだとは思いませんが、犬は自分の健康を自分で管理することができません。
犬の寿命は10数年と思っている人も多いと思いますが、自然界であればせいぜい6年ほどです。
人間のケアがあって初めて長く生きられるのだ、ということを、すべての飼い主さんに知ってほしいなと思います。
犬と自分の健康に気をつけて、すべての飼い主さんがドッグライフを長く楽しめますように願っています。