犬を家に迎えて最初の1ヶ月は、犬にとっても飼い主にとっても、ドキドキの日々だと思います。
でも、初めて犬を飼う人は、犬にとってよくない過ごし方をしてしまう可能性も。
私自身も、後からふり返って「あれはよくなかった」と思うこともいろいろありました。
この記事では、私の体験談をもとに、最初の1ヶ月はこう過ごしたらよかった、と思うことをまとめてみたいと思います。
【犬を迎えて最初の1ヶ月の過ごし方】
コマンドよりも環境トレーニングをするべし
「さっそくコマンドを教えなきゃ!」
そう思った私たち夫婦は、お迎え翌日から「オスワリ」のコマンドを教え始めてしまいましたが、犬にとってはよくなかったと思います。
犬は環境に慣れるのに、思いのほか時間がかかります。
ふだん過ごす部屋のにおいをかがせて、安心できる空間なんだと思ってもらうことが大切です。
たとえば人間だったら、初めての職場で、急に聞いたことのない指示を覚えろと言われたら、ひどく疲れてしまいますよね。
人間は疲れるだけで済むかもしれませんが、子犬や保護犬だったら心身の健康に影響してもおかしくありません。
少なくとも最初の1週間は、コマンドの練習ではなく「環境トレーニング」として、おうちの空間や雰囲気に慣れてもらうことを優先するべきだと、経験から思いました。
家のルールは迎えた日から教えるべし
トイレは決められた場所ですること、人の服や体を噛んではいけないことなど、飼い主がされたら困ることは、迎えた日から家族みんな一貫した態度で教えるべきだと私は思います。
最初は犬を制限したり「ダメ」と言うことのほうが多いとは思うので、犬に同情してストレスに感じる人も中にはいるかもしれません。
でも、最初に甘やかしてしまうと、だんだんと制御ができない犬になってしまい、結果的には犬を飼うこと自体がストレスになってしまうことになりかねません。
家の中では人間がルールを決め、それを根気よく教えなければいけない、ということを家族みんなが意識するべきです。
犬の性格を知るために観察をするべし
この記事を書いている今、お迎えして9ヶ月。
犬は1歳になったところです。
うちに来たばかり(生後3ヶ月)の頃の動画と比べると、多少は落ち着きが出てきたし、言葉も通じるようになってきた感はあります。
でも、「興奮しやすい」とか「噛む遊びが大好き」とか、すでにそういう個性は見えていたんだな、と後からふり返って思いました。
「おりこうにしつけなきゃ!」と意気込む人も多いと思いますが、犬にも性格があるので、その子に合ったしつけ方をしないとうまくいかない場合があります。
興奮しやすいなら、どんな時に興奮するか観察し、先回りして興奮しないように気をつけることはできますし、そうすることで叱る回数も少なくて済みます。
噛むのが好きなら、タオルや木などで遊ぶ時間をとって、ストレスをためないようにしてあげることで、手足をじゃれ噛みすることが防げたり。
そういうのは、観察しないことには気づけないので、愛犬がどんな性格なのか知った上でしつけをするほうが、お互いにストレスが少なくて済むのかなと思います。
逆にうまくいかない場合は、犬に対する観察が足りないのかな、と疑ってもいいかもしれません。
【謙虚さと心の余裕をもつことが大切】
以上のように、犬をしつけするにしても、段階を踏んだほうがうまくいくのではないかなと思います。
思っていたよりも犬は慣れたり覚えたりするのに時間がかかります。(たぶん数ヶ月〜半年単位で。)
人間の暮らしに合わせてもらってるんだ、と謙虚な気持ちを忘れず、同じことを何回も根気よくやさしく教えてあげられるような心の余裕をもつことが大切です。
犬をお迎えする人みんなが、ステキなドッグライフを過ごせますように、私の体験談がお役に立てたら嬉しいです。