ぺろちゃんは、小学生が苦手。
大きな声を出したり、物をふり回しながら歩いたり、突発的に走り出したり……
体の小さな小型犬にとっては脅威的な存在だと思います。
今朝の散歩でも……。
【犬にちょっかいを出す小学生】
小学生を見ると興奮して追いかけようとしたり、警戒して動けなくなったりするぺろちゃん。
いつもそんな感じなので、通学路を歩く時はリードを短めに持ち、なるべく壁際を脚側歩行になるように気をつけて歩いています。
今朝は20メートルほど先に2人の男子小学生(おそらく5年生前後)がいて、距離をとって歩いていました。
ところが、私たちが歩くスピードよりも遅く、おまけに信号にもつかまって距離が縮まってしまう。
長めに止まって距離をかせごうとしたけど、友達を待つためかマンションの前で立ち止まった2人。
仕方なく追い越して、歩き始めた後のことでした。
ぺろちゃんが急に飛び出そうとしたりして興奮し始め、歩行が乱れてしまいました。
ずっと後ろを気にしている様子です。
それもそのはず、後ろを歩く男子小学生がわざと駆け足をしたりして、ぺろちゃんにずっとちょっかいをかけ続けていたのです。
【私のとった対応】
いくら小学生だからって、相手…しかも自分より弱い存在に対してイヤな気持ちにさせることは許されていいはずがありません。
むしろ小学生には、それをわかってもらわなければいけない。
それと同時に、飼い主そっちのけで、小学生に反応しまくるぺろちゃんも看過できない。
ただ、私自身も小学生が苦手で、どう接していいかもわからない。
そこで、私は小学生を思い切りにらみつけた後、小学生にもわかるように「シッ!」とリードを引き、ぺろちゃんを制止させ、小学生に背を向けた状態で脇によけて道を譲りました。
小学生はバツが悪くなったのか
「失礼しましたー」
と言って通り過ぎていったので、「いやだ」という意思表示が伝わったのかな、と。
私も「ごめんねー」と言って、しばらくその場で待機。
ぺろちゃんをマテさせて、フードを与えて落ち着くのを待ちました。
「いやな思いさせてごめんなぁ」
ぺろちゃんの頭をなでて歩き始めると、いつも以上にアイコンタクトをしながら横を歩いてくれるぺろちゃん。
あ、もしかして今ので「頼れる飼い主」と思ってくれた??
そうやっていろんなトラブルを一緒に経験して、お互いの絆が深まっていくのかな、と感じた出来事でした。
【小学生すら犬のトレーニングに利用する】
街を歩いていると、小学生との遭遇は避けられません。
時々ツイッターを見ていると、小学生にちょっかいを出されたり、いやなことを言われたりして、「逃げ帰って悔しくて泣いた」なんて書き込みをみることもあるけど、飼い主的にはそれはNGだと思います。
だって、犬を守る方法が「逃げる」しかないなんて、犬も自分もどんどん臆病になるばかりだもの。
以前に、「散歩に口出ししてくるおせっかいな人」というテーマで記事を書きましたが、
↓

犬にちょっかいを出したくなるのは、飼い主が頼りないからだと私は思うのです。
それでは愛犬を守れないし、そんなので「犬は大切な家族」って言うなら「口だけじゃん」って思ってしまいます。
それがいやなら、小学生がいてもいなくても「毅然と歩いていられる安定したメンタル」を、犬と飼い主両方が持っていられるようにトレーニングすることが大切と思います。
避けるばかりではなく、「とことん慣れる」ってことも必要ですね。
街を歩く小学生を、ランダムに現れるトラップだと考えて、飼い主に集中できるようにトレーニングするチャンスだと思えば、そんなに苦手意識を持つこともないのかな、と今日の散歩をふり返って思いました。
(ストイックでしょうか……。)
そんな飼い主と犬を見て、「いじわるして悪かったな」と小学生が学んでくれたらそれはそれでいいし、犬も小学生という困難を乗り越えて自信をつけてくれたらいい。
犬と人間が共生することの意義ってそういうとこにあるんじゃないかな〜と私は思っています。