ぺろちゃんを家に迎えて2日後。
「カッ」「カハッ」のようにえづくような声や、「ヒッヒッヒ」と繰り返し声を出すようになる。
それに、ゼリー状のウンチ。
これは何?
子犬ってこんなものなの?
犬の咳(たぶんケンネルコフ)も、犬の下痢も、経験したことがないと分からないものである。
私が深刻に考えなかったのも、ぺろちゃんには食欲があって、大暴れしていたからだ。
それに、「犬は動物なんだから体が強いだろう」という勝手な先入観があった。
「こんなことで病院なんて大げさだ」という、不調に対する過小評価(これで自分は何度も風邪をこじらせた)や損得勘定も悪くはたらいていた。
後に獣医さんに言われたけど、子犬は急激に症状が悪化して、場合によっては死に至ることもあるらしい。
咳は、風邪以外の病気でも出ることがあるようなので、おかしいと思ったら早めに動物病院を受診するべきだ。
素人がネットの情報だけで判断するなんて、医者を愚弄するにもほどがある。
今ではそう思うけど、この時の私は自分に対してもそうだったように、ぺろちゃんの愛し方をわかってなかった。
「とりあえず聞くだけ聞いてみるか」と病院に電話をしてみると、電話口で「早く来てください!」と怒られて、初めて事の重大さを知った。
実際、病院に行った日の夜、ぺろちゃんはフードを吐き戻し、ぐったりとしてしまった。
時々聞こえる咳に「まだ生きている」と安堵し、祈るような気持ちでその夜を過ごした。
獣医さんによると、原因は、室温が一定のペットショップから急に不慣れな環境になったこと・朝晩の冷え。
お迎えした時期は10月で、朝晩は確かに冷えてしまっていたのかもしれない。
言われたとおり、室温は25℃前後に保ち、夜の冷えにはクレートに小さい湯たんぽ(ペットボトルで代用可)を入れて対応。
お迎えしたテンションでついついかまいたくなるけどぐっと我慢して、家に慣れてもらうことを優先した。
もらった抗生剤を与え、1週間ほどでぺろちゃんは無事に回復。
もし、もう1日病院に行くのが遅かったらどうなっていたか分からない。
ぺろちゃんの生命力と、あの時怒ってくれた動物病院のスタッフさんに、私は救われたと思っている。

