最初はかわいいと思っていても、言うことを聞いてくれないなどイライラが募ると、犬を嫌いに感じてしまう人もいると思います。
私自身も、ぺろちゃんにイライラして嫌悪感を感じた時期がありました。
ぺろちゃんを飼い始めて4ヶ月、ぺろちゃんが生後7ヶ月になった頃です。
「ダメ」と言うと逆ギレして噛みつく。
散歩では引っぱりまくる&歩かない。
それに加えて、今まではしなかった要求吠えも始まって。
毎日毎日、しつけの本を読み漁り、ネットを検索しまくり、いろいろ試すけど、それでもダメで。
「こんなに頑張っているのに、どうしてわかってくれないんだろう」
と、やるせない思いを抱えていました。
「信頼関係が大切だ」なんて書いてあるけど、こんなんじゃ犬を信じようなんて気になれない。。。
SNSを検索すると、同じような悩みを吐露した人が
「あなたには飼い主の資格はない」
「すぐに里親を探すべきだ」
などと、責め立てられていて、それを見て自分も傷ついて。
でも、私自身はぺろちゃんとの生活をあきらめずによかったと思っています。
だから、この記事を読んでいる方に言いたいです。
犬を嫌いに感じる時、飼い主として、人間として、成長できるチャンスだってこと。
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【なぜ嫌いと感じるのか】
そもそも、なぜ犬に嫌悪感を抱いてしまうのか。
私自身には以下のような考えがありました。
1. 結果を急ぎすぎている
犬は成長の過程で、試し行動をしたり、いろいろ考えたりしながら、飼い主との接し方や社会での暮らし方を学びます。
犬には犬のペースがあって、おりこうにできる日もあれば、わがままになる日もある。
そういうのを繰り返して、大人になっていくのは、人間の子供も同じですよね。
それなのに、イライラしたりして感情的になってしまうのは、「早くおりこうにさせたい」という飼い主のわがままなんです。
自分自身が、大人になるまでにこれだけ時間がかかったように、そして、うまくできないことを責め立てられずに待っていてほしかったように、犬にも時間が必要なんです。
2. 犬に過干渉になっている
私は自分の時間のほぼすべてを犬に捧げてしまっていたくらい、過干渉でした。
勝手に頭の中をいっぱいにして、勝手にいっぱいいっぱいになっていました。
犬からしたら、いい迷惑ですよね。
3. 幼少時代の経験が投影されている
私自身は、いわゆる機能不全家族で育ちました。
母は人間的に未熟な人で、突然キレたり、高圧的な態度で言うことを聞かせたり、ということが多かった。
私自身が、小さい頃に適切に接してもらえなかったために、思い通りにならないぺろちゃんに対して、どう接していいかわからず、気づけば母と同じ態度をとっていました。
イライラするのは、「自分が小さい頃はそうしてもらえなかった」という嫉妬に近い感情もあったと思います。
【犬との距離を置いて気持ちを落ち着かせる】
私自身は、ぺろちゃんと距離を置いて自分の気持ちを落ち着かせることで、この状況を抜け出すことができました。
具体的には、以下のようなことです。
- 犬はサークルに入れる
- ごはん、水、トイレ、お散歩など、必要最低限のお世話はする
- 目を合わさず、声もかけず、自分の日常生活を送りながら、気持ちを落ち着かせる
「愛情遮断(注視遮断・過干渉自制とも言う)」という方法で、犬との距離をあえて取ることで、冷静さを取り戻したり、生活を客観的に見直したりする時間を意図的に作り出します。
もちろんその間は、犬にとってはつまらない時間になりかねません。
でも、犬を嫌いになって手放すことになるくらいなら、一時的に犬と距離をおいても、自分と向き合う時間を取るほうがいいと私は思いました。
【実際に愛情遮断してみた結果】
私自身の心の変化
私自身、3日間ほど上の方法を行いました。
その結果、私には下のような心の変化がありました。
- 犬がいても自分の時間を持つ生活をイメージできた
- 自分の感情をコントロールすることが大事だと思えた
- ぼちぼちやっていこうと前向きになれた
ほっとする時間や、冷静になる時間を持つことで、心の余裕ができたことは大きかったと思います。
そんな風にして、自分の感情をうまくコントロールしないといけないんだ、と学びになったし、メンタル的に成長できるきっかけになりました。
そして、そういう自分の変化を感じられたことが、自信にもつながりました。
犬について気づいたこと
いっぽうで、ぺろちゃんには以下のような気づきがありました。
- 分離不安気味になっている
- かまってもらえないとわかると、おとなしく寝る
サークルに入れて無視をしていると、しばらく暴れたり鳴いたりするぺろちゃん。
それでも放っておくと、あきらめて寝るので、今までかまいすぎていたんだな〜、と反省。
まったくの放任はもちろんダメだけど、過干渉は人間も犬もダメになる。
関わり方のバランスが大事だなと感じました。
【犬と一緒に成長していこう】
以上のことから、私が犬を嫌いに感じてしまった経験は、自分を成長させてくれるきっかけになりました。
今では、自分が小さい頃にかけてもらいたかったように、やさしい表情と言葉でぺろちゃんに接するようにしています。
イライラしたら深呼吸をして、「イライラする必要ある?」と自分に問いかけてみたりして。
そんな風に、感情のコントロールを意識すると、日常生活の他の場面でも冷静でいられる時間が増えました。
ぺろちゃんも成長とともに、意思疎通ができてると感じることが増え、一緒に暮らせて幸せだなぁと思えるようになりました。
そんな風にして、犬と一緒に、自分も成長していく。
それでいいんじゃないでしょうか。
「嫌い」という感情は、自分が変わるチャンス。
自分と愛犬をあきらめさえしなければ、最高に幸せなドッグライフが待っていますよ。