人間社会に生きる犬にとって、社会化がうまくいくかどうかがその後の一生を左右すると言っても過言ではありません。
この記事では、私の体験談を踏まえながら、犬の社会化についてまとめてみたいと思います。
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【社会化とは】
社会化とは、犬を社会に順応させること。
生きづらさや恐怖から萎縮したり、攻撃的になったりせずに、落ち着いて自分らしくいられることだと私は思います。
そのために大事なことは、
- 家族は絶対に守ってくれると安心してもらうこと
- 「初めて」を「慣れてる」に変えていくこと
- たくさんの経験をして自信をつけること
の3つ。
子犬期にすべきと言われるのは、生後4ヶ月頃から恐怖心や警戒心が芽生え始めるため、それまでにいろいろ経験させておくとスムーズだ、というだけの話です。
【社会化してない犬はどうなる?】
実際に私が知ってる保護犬、1歳までネグレクトで散歩にも行ってなかったヨーキーのことを例にあげると
何メートルも離れた犬を見て、ギャン鳴きする
飼い主が留守の間、自宅で吠え続ける
など、ご近所にかなり迷惑になっていました。
その犬自身も、恐怖心と好奇心が混在して常にパニックで、すごくかわいそうでした。
里親さんが毎日献身的にトレーニングしていましたが、まともにお散歩できるようになるのに年単位の月日がかかっていましたね。
そのことからも、子犬期に社会化をしておくことの大切さがわかります。
【社会化トレーニングの内容】
では、具体的にどんなことがトレーニングになるのか。
なんならすべての経験がトレーニングになるのですが、あえて文字にしてみます。
まず、家庭内での社会化トレーニングは以下のような感じ。
- 人の手に慣らす
- お風呂に慣らす
- ブラッシングに慣らす
- 歯磨きに慣らす
- 掃除機に慣らす
- クレートやケージに慣らす
- インターホンの音に慣らす
- 来客に慣らす
- 飼い主の寝て起きる時間に慣らす
- 留守番に慣らす
外では以下のような感じ。
- 行き交う人に慣らす
- 車でのお出かけに慣らす
- 他の犬や飼い主さんと交流させる
- 自転車やバイク、車の存在を教える
- 緊急車両のサイレンに慣らす
- トリミングサロンを体験させる
- 動物病院を体験させる
- ホームセンターを体験させる
- アスファルト、砂、土、芝生などいろんな地面を体験させる
- 虫や猫など他の生き物の存在を教える
などなど。
自分が子供だった時に、いろんな場所に行ったりいろんな人と出会ったりしてきたから、大人になった今、怖がらずにいろんな場所に行けるし、いろんな人と話ができるんですよね。
犬も同じように、いろんな経験を積むことで自信がついて、落ち着いて過ごせる犬になっていくのです。
犬はいつも落ち着いてて幸せだし、飼い主も穏やかでいられて幸せ。
そんな理想のドッグライフを送るには、社会化トレーニングは必要不可欠なものだと言えます。
【社会化トレーニングは一生続く】
ちなみに、ぺろちゃんはお散歩デビューして以来、意識して他の犬と交流させていました。
ところが、お散歩での引っ張り癖がひどくて、リーダーウォークに徹するために半年ほど他の犬との交流をやめた時期がありました。
すると、小さい頃に交流があった犬とは仲良くできるのに、知らない犬には吠えかかるようになってしまいました。
小さい頃にできたからと言って、やめてしまうとうまくいかなくなる実例ですね。。。
反面、お散歩で引っ張らずに歩けるようになったのはリーダーウォークの賜物だし、、もっとバランスよくできたらよかったなぁと思いました。
他犬と上手にすれ違えるようになる日は果たしてくるのか……
淡い期待を抱きながら、トリーツをポケットに忍ばせて散歩に繰り出す毎日です。
そういうわけで、犬の社会化トレーニングは一生続いていくもの。
年を重ねるごとに、環境が変わるごとに、変化していくぺろちゃんからたくさんの学びをもらっています。
犬のトレーニングのつもりで、飼い主がトレーニングさせられているのかもしれない。
一緒に成長していけたら、嬉しいですね。