ぺろちゃんは食いしん坊なので、悩んだことはないのですが、散歩中に出会う飼い主さんとお話ししていると、時々「ごはんを食べなくって…」というお悩みを聞きます。
そんな時、あれこれフードを変えたりトッピングを増やしたりしがちですが、その結果、体を悪くしてしまったワンちゃんも私の身近にはいます。
なので、飼い主さんがいろいろとフードを変えたりする前に、確認すべきことをこの記事にまとめてみました。
※この記事では、子犬・高齢犬は対象にしていません。
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【犬がドッグフードを食べない時のチェックリスト】
犬は健康な状態ですか?
まずは、体調面の確認から。
犬がごはんを食べないという以外に、吐く・下痢をする・元気がないなどの症状があれば、体調不良の可能性が高いです。
他にも、虫歯のせいで食べられない場合もあります。
自己判断するよりも、早めに動物病院へ。
フードの量は毎回計ってますか?
フードの量が適正量を超えていると、犬のお腹が減りづらいかもしれません。
私自身、最初に数字を見まちがっていて、多くあげていたのに気づかなかったことがありました。
あらためて適正量の確認をしてみましょう。
フードの回数は犬に合っていますか?
犬によって、1日1回が最適な犬がいれば、2〜3回に分けたほうがいい犬もいます。
1日にあげる回数が複数で、食べないことのある犬は、思い切って回数を減らしてみるといいかもしれません。
フードを置きっぱなしにしていませんか?
犬が食べないから、と、フードを置きっぱなしにすると「いつでも好きな時に食べればいい」と犬が判断し、飼い主さんの思うタイミングで食べてくれなくなる場合があります。
1食くらい抜いても大丈夫なので、20分置いて食べなければ廃棄する、というようにすると、犬も「出された時に食べなきゃ」と理解してくれるかもしれません。
大容量のフードをあげてませんか?
節約のために大容量のフードを買って、少しずつあげる人もいるかもしれませんが、開封とともに酸化が始まり、日にちが経つごとに品質が落ちていきます。
たとえば、1週間前に開封したポテトチップスを人間が食べたくないのと同じように、犬も開けてしばらく経ったフードは食べたくないかも。
多少割高でも、小容量のフードを買っておいしいうちに与えるほうが、犬の体にはいいと思います。
開封済みのフードはどう保存していますか?
ドライフードは、温度や湿度で劣化が早まります。
私自身は、冷凍室の1つを犬専用にして、開封したフードを保存しています。(小型冷蔵庫を使っていた時期もありました。)
劣化したフードは犬の内臓に負担をかけるので、人間の食べ物と同じように保存することが大切です。
毎回トッピングしていませんか?
おやつやふりかけは、犬にとっては味やにおいが強くて、食いつきは確かによくなりますが……
人間でも毎日味の濃い食事をしていると、薄味の食事ができなくなるように、犬も毎回トッピングをしているとトッピングのないフードを食べなくなってしまいます。
トッピングは、乾物も多く、栄養的に与えすぎると心配なものも。
トッピングするなら、せめて生鮮食品(あげちゃダメなもの・アレルギーに注意)にして、徐々に減らしていくようにするほうが犬の体にはいいと思います。
おやつをあげすぎていませんか?
ドッグフードは「総合栄養食」、おやつは「間食」として区別されているので、同じ食べ物ですが、まったくの別物として取り扱わないといけません。
おやつはあくまでも嗜好品。
心の栄養としては必要ですが、ごはんの代わりにはならないのです。
人間も犬も、ごはん前におやつを食べたら、ごはんを食べたくなくなるのは同じ。
おやつは1日に1〜2回、ほんの少量にして、ごはんに影響がないようにするべきです。
運動は足りていますか?
私自身、犬の散歩が習慣になってから気づいたのですが、夫が散歩に行ってくれる日は、運動量が減るからか、おなかが空きにくいのです。
同じように、犬も運動が足りなければ、お腹が空きにくいことが考えられます。
また、ダラダラ歩きよりも、早歩きのほうが運動効率がよく、同じ時間歩いても疲労感は全然ちがいます。
散歩の時間や内容を見直して、しっかり運動させてしっかり疲れさせることで、犬のお腹が減りやすくなるかもしれません。
環境の変化はなかったですか?
たとえば、赤ちゃんが生まれた、引っ越した、新たに犬を迎えた……など。
犬は環境の変化に敏感。
ストレスを感じて食べなくなるというケースもあるようです。
コミュニケーションをとったり、環境を整えたりして、犬を安心させてあげることが大切です。
【原因を考えなければフードを変えても意味がない】
以上のことを確認した上で、それでも食いつきが悪ければ、初めて食事内容を変えることを検討するべきだと思います。
というのも、根本的な原因が解消されなければ、フードを変えても同じ結果になると思うからです。
自己満足や、愛情の押し付けではなく、愛犬に寄り添ってあげられているか、立ち止まって考えてみることが大切です。